【七座山の天神様と力比べのシーン】
八郎太郎伝説の中で二ツ井七座山が登場する場面、住処を求める八郎太郎が、天神と力比べをする迫力のシーンです。天神様には敵わず、八郎太郎はこのあと負けてしまうため、苦戦している表情で描いてみました。
七座には三湖伝説が残されており、七座神社の七座山に向かっている鳥居付近から米代川を眺めると、川の中に巨石があって、これが八郎太郎が投げた石だという伝承が残っている。八郎太郎はこの地でダムを造り住んでいたが、神々が八郎を追い出そうとして白鼠をつかわしたという。鼠は土手に穴を掘り始めたがこの鼠を襲おうと猫たちが集まってきたので、神々は猫をつないでこれを防いだ。そのためにこの地を昔は猫繋(ねこつなぎ)と言ったという。後に短くなり小繋(こつなぎ)になったのだという。
二ツ井七座山に残る八郎太郎の伝説をモチーフに、「PRキャラクター」を作りました。
ここでは、このキャクターたちのプロフィールやモチーフを解説します。
キャラの名前は、
【七座ハチローくん】
二ツ井の七座山が好きな男の子。力持ちで、山の仕事をして暮らしている。田沢湖に住むたつこちゃんのことが好きで、恋文のやりとりをしている。
ご当地をPRする使命のキャラクターとはいえ、苦難の連続の物語の主人公がモチーフなので、口数の少ないながらも愛嬌のある、シャイな秋田男児をイメージして、このちょっとはにかんだような「への字口」の表情にしました。
半人半龍の見た目で、ツノと尻尾があり、足も龍に寄せたデザインです。ツノと尻尾はたつこちゃんのものと微妙な違いがあります。細いツインテールは竜の髭のイメージです。
衣装は昔の山仕事の若者+龍から連想で昔の中国の服(漢服?)をイメージしたオリジナル衣装です。腰前垂れ(?)の部分には七座山と米代川を簡略化した絵が入っています。
山仕事→マタギからイメージして毛皮のようなモフモフを羽織らせています。
力比べのエピソードから、力持ちさをアピールするようなポージングにしています。
【恋文たつこちゃん】
田沢湖に住む、とってもカワイイと評判の女の子。ハチローくんから届く恋文を楽しみにしている。
長いまつ毛や髪の束感は、魚(水龍)のヒレをイメージしています。
ハチローくんと同じく、半人半龍の見た目で、ツノと尻尾があり、足も龍に寄せたデザインです。
ツノはハチローくんよりやや丸っこい、かわいい感じです。
衣装は田舎の娘が着ている質素な着物+金色の長いショール
金色の辰子像のイメージから、金色のショールをギリシャの彫刻の人物または観音様ような?感じで着物の上から巻いています。着物の裾にはクニマスの模様(シルエット)を入れています。
手には恋文(わかりやすくハートで封をしたラブレター)を持たせています。
「なぜ辰子姫が出てくる?」「なぜ恋文でやりとりをしている?」→
「八郎太郎物語の終盤で八郎太郎と辰子姫が良い仲になっていること」「二ツ井が恋文の里であること」に由来する設定です。